2005年01月25日

マンゲツ。

月の明かり。

月とは夜の象徴。
夜闇の一条の光明、絶望を呼ぶ希望。
望みがあるからこそ人はそれが叶わぬと嘆く。
誓いがあるからこそ人はそれが果たせぬと憤る。

真の闇には真の夜には望みなど、誓いなどありようもない。
希望のない世界には絶望もまた存在しない。

だがそれは幸いだろうか。
しかしそれを災いと呼べるのか。
確かに絶望は災いではある。
絶望をなくすために希望さえもなくしてしまうのは幸いなのか。
確かに希望は幸いではある。
希望を得るために絶望までも呼び込んでしまうのは災いなのか。

ならば夜空に浮かぶこの真円、あの輝く黄金は。
希望を見せる幸いか。
絶望を呼ぶ災いか。
それともこんなことを思考させる狂気なのか。

LunaticMoon

Posted by fallener at 05:40 | コメント (0)

2005年01月19日

ユメ。

夢を見る。

ユメに魅入る。

私はよく夢を見る。
荒唐無稽な夢。
筋道が通った夢。
覚えている夢。
忘れている夢。
カラーな夢。
モノクロな夢。

そしてたまに予知夢。
そしてもっとたまに夢と自覚する夢。

予知夢とはいえ、みたときにわかるわけではない。
そのことが起こったときに、既視感を感じるだけだ。
まぁ気のせいといわれれば気のせいだろう。

夢と自覚できる夢はいまだ数回しか訪れてはいない。
そのうち一度は自覚しながらも状況に流された。
そのうち一度は自覚しただけで行動は起こせなかった。
そして残りは少しだけ変化を起こせた。
いや、実際は変化ではないのかもしれない。
だが私の思い通りに動かした気になれた。
ただし、私の常識にとらわれた変化でしかない。

私の常識の範囲内の行動としてしか夢の改変を行えなかった。
私が行動しうる範囲内の行動しか起こせなかった。
これは流されていないといえるのだろうか。
確かに夢では過去を気にしない。
確かに夢では自分に疑問をもてない。
確かに夢では状況に反論できない。

過去を気にし、疑問を持ち、状況に反した行動ではあった。
だが現実の私がとりうる行動のひとつでしかなかったのだ。
やはり夢の中では流されているようだ。

そして私は夢を見る。
流され続けて夢を見る。
夢の中で流され続ける。

疑問も持たずロールを全うする。
さて、現実と何が違う。
さて、現実では流されていないのか。
さて、現実が役割を演じているのではないとなぜ言える。

それは胡蝶の夢。
伽藍の堂に浮かぶ疑問の花。
それこそが現実という名の誰かの夢。

Posted by fallener at 17:54 | コメント (0)

2005年01月18日

ツメキリ。

爪切り。

詰め切り。

夜に爪を切ってはいけないらしい。
昔は夜が暗かったから爪を切るときに失敗するからだろう。

夜に爪を切ると親の死に目に会えないらしい。
さすがに失敗しても死ぬほどではない気がしなくもないけど。

私は余り頻繁には爪を切らない。
よく爪がだらしなく伸びている。
まぁ髭もそうだがヒゲのことは置いておく。

私はピアノは弾かない。
楽器の類はやらない。
楽器を弾くものにとって爪が長いというのは致命的だろう。

私は細かい作業もしない。
絵描きでもない。
文章書きでもない。
それらにとっても爪が長いのは致命的だろう。

だが私はキーボードを打つ。
こうしてネットを徘徊するとき。
そしてたまにプログラムを打つとき。
それらにとっては致命的なはずの爪の長さ。

なので私もたまには爪を切る。
こうしてキーボードをたたき邪魔だと思うとき。
ただ少しだけ気をそらしたいとき。
そんなときに爪を切る。

だがたいてい夜だ。
いや、私が何か行動を起こそうというのはたいてい夜なのだが。

そして私は今日も夜に爪を切る。
親の死に目に会えないのだろうか。

そんなことを考えながら。
そんなことを考えずに。
私は夜にツメをキル。

Posted by fallener at 20:43 | コメント (0)